猫に必要な栄養と食事バランスとは?

猫に必要な栄養素とは?
猫は肉食動物です。人間は主要栄養素が炭水化物ですが、猫の主要栄養素はタンパク質。そこで注意してもらいたいのが、タンパク質の中でも、植物性タンパク質ではなく、動物性タンパク質であるということです。
また、体内で合成することができないタウリンもとても重要で、猫の心臓の機能や視覚機能に欠かすことのできない成分です。食事からしっかり摂取できるよう、配慮してあげましょう。
キャットフードの選び方と手作り食について
猫の主食としてキャットフードを与える場合は「総合栄養食」※と表記のあるものにしましょう。同じように見えても、表記がないものは一般食や補助食などで、それぞれ用途が違います。また、猫の年齢によって必要な栄養素は異なりますので、フードを購入する際には猫の年齢に合ったものか確認しましょう。
※参考:ペットフードの種類(一般社団法人ペットフード協会)
毛玉を溶かす、歯石がつきにくい、毛艶がよくなるといった特徴のあるキャットフードもありますので、フード選びの参考にしても良いでしょう。
最近注目を浴びている猫用の手作り食については、食事内容に変化をつけたい時などは良いかもしれませんが、猫に必要な栄養素ついての知識や食事の栄養バランスに気をつけるなど注意すべきことがたくさんあります。正しい知識を持った上で与えるようにしましょう。
分量の目安と、フードの切り替え方
猫の年齢や一日の運動量などを考慮し、キャットフードのパッケージに記載されている給与量を参考に適切な分量を量って与えましょう。そしてできれば計りできちんと計量してあげてください。「だいたいカップ◯杯」といった目分量で与えることは肥満の原因となります。
新しいフードに切り替える場合は、一度にすべてのフードを切り替えてしまうのではなく、初日は全体の1割程度をこれまでのフードに加え、猫の様子を見ながら翌日は2割、翌々日は3割と徐々に増やしていってください。フードの切り替えで一番よく観察してほしいのが切り替えた翌日からの便の状態です。おなかを壊していないかよく観察してください。猫の様子や便の状態が気になるときは、すぐに動物病院へ行き、新しいフードが猫に合ったものかどうか獣医師に相談してみましょう。
置き餌は肥満の原因に…
一度に大量に食べる習慣がない猫は、1回の食事で全て食べきれない場合があります。ここで注意したいのは、そのような場合でも置き餌(置いたままの状態でそのまま放置すること)をしないということです。置き餌は食事管理が不十分になりやすく、猫が肥満になりやすい傾向にあります。
また、フード自体の種類は水分の含有量によってドライ、ソフトドライ、セミモイスト、ウェットなどいくつかありますが、長時間の放置により、水分量の高いものは傷みやすく、特に夏場などは傷んだフードを猫が口にしてしまい中毒を起こしかねません。そして、食事の際は、猫がいつでも新鮮な水をたっぷり飲める状態にしてあげてください。
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