子猫のしつけ:きちんと爪とぎでできる猫にする4つのポイントとは?

猫のしつけ

猫のしつけは、犬とはまったく違います

集団で生活していた犬とは異なり、猫はもともと単独で生活していました。犬のように、群れのリーダーに従うことも序列もありません。すべて自らの判断で動きます。ですから、猫のしつけは犬とはまったく違います。犬のように飼い主がリーダーとなって指示を与えるのではなく、猫の習性を良く理解した上で、さまざまな提案をしながら猫に理解してもらうことになります。
今回は、子猫への爪とぎの教え方をまとめてみました。

猫の爪とぎは、なわばりの主張

猫の爪とぎという行動には、爪の手入れやストレス発散のほか、「自分のにおいをこすり付けてなわばりを主張する」意味があります。猫本来の行動なので、止めさせるのはお門違いです。猫が気持ちよく爪とぎできるところを用意し、「やっていい場所とやってはいけない場所を教える」のが爪とぎのしつけの基本となります。

ポイント1:子猫は見本を見て、爪とぎを覚えます

子猫に初めて爪とぎを教える場合、まずは飼い主さんが手で爪とぎをカリカリして、見本を見せてみましょう。これだけで真似して爪とぎできる子猫もいます。子猫が見本を見ても「?」という様子だったら、次は飼い主さんが子猫の前脚を持って、爪とぎをカリカリしてみます。子猫を離してみて、ちょっとでも自分からカリカリしたら、「できたね~」とほめてあげま しょう!ほめられると子猫は、「これでカリカリやるといいんだ」と覚えてくれます。飼い主さんがきちんと見本を見せてあげることがコツです。先輩猫がいるお宅では、飼い主さんが教えなくても先輩猫の真似をして勝手に覚えてくれます。

市販の爪とぎは、猫が分かりやすいところに置いておきます。爪とぎは自分のなわばりを主張するためでもあることを踏まえ、目立つ場所に設置すると良いでしょう。他の場所でやりそうになったら、すぐに爪とぎまで連れて行きましょう。

ポイント2:そこはダメ、と教えるには?

子猫が爪とぎ以外の場所で爪とぎをしているのを見つけたら、冷静に「ダメ」といって爪とぎまで連れて行ってください。騒いで追いかけたり、無理やり捕まえようとするのはNGです。飼い主への不信感が芽生えてしまうかもしれません。
また、やってはいけない場所で爪とぎ跡を見つけたとき、子猫に現場を見せながら「ダメ!」というのはNGです。猫には意味が通じないので効果がありません。注意してください。
現行犯を見つけたときのみ、冷静に「ダメ」といって爪とぎまで連れていくか、大きな音や声でビックリさせてみましょう。「ここで爪とぎすると、嫌いな大きな音がする」と思うと、そこでの爪とぎを避けてくれるようになります(効かない猫もいます)。

ポイント3:猫好みの爪とぎを準備する

猫にはそれぞれ、好みの爪とぎ方法 や素材があります。まずは、猫が好む爪とぎを選び、やりやすい場所に設置してあげましょう。爪とぎは、カーペット、段ボール、木製、麻縄などの素材ででき たものなどが市販されています。床置き型と壁立て型があるので、猫好みの素材と爪とぎの体勢をしっかり見極めて、満足するものを選んであげてください。猫 が気に入りやすい爪とぎ場所は、ある程度の高さと安定感がある場所です。

ポイント4:やられたくない場所は防御する

子猫に爪とぎをされたくない家具や柱、ソファなどは物理的に爪とぎをできなくしてしまいましょう。例えば、ソファにカバーをかける、柱や壁は板、アルミホイルなどで覆うなどです。カバーや板は、頑丈なものでなくても爪とぎしにくい素材にするだけで効果があります。
また、猫がキライな柑橘系のニオイで爪とぎを防止できることがあります。また、市販されている爪とぎ防止スプレーを使ってみてもよいかもしれません。
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