犬の留守番トレーニング ~留守番時になりやすい分離不安症とは?~

犬 留守番

犬だけの留守番は心配?

仕事や買い物などで犬を家に残して出かける。よくあるシチュエーションです。とはいえ犬だけで留守番をさせるのは、ちょっと心配です。出がけに甘えられ、「寂しがらないかな」「なんだかかわいそう」と後ろ髪を引かれる思いで玄関を後にしたり。ときには出けけるのを後回しにしたり。犬の飼い主さん「あるある」ではないでしょうか。

しかし、生活をしていると、冠婚葬祭や病気・けがなどの急な用事で、飼い主がどうしても家にいられない場合もあります。そんな時に、犬だけで留守番ができない状態だと、犬には余計につらい思いをさせてしまいます。飼い主の生活を守りつつ、留守番をする犬に大きなストレスを与えないために、普段から留守番のトレーニングをしておきましょう。
ここからは、留守番の際に犬がなりやすい分離不安症についての解説と、具体的なトレーニングの方法をご紹介します。

犬の分離不安症とは?

分離不安症とは、飼い主と離れた犬が、不安になったり、むやみにほえたり、物を壊したり、不適切な場所での排泄(はいせつ)をしてしまうなど、問題のある行動をしてしまうこと。精神的に不安な状態で、症状がひどいとパニック状態になったりもします。

主な原因は、飼い主の犬に対する過度な愛情や接触といった「過保護」によるもの。ペットとして飼われている犬の10%前後が分離不安症ではないかと言われています。

犬だけで30分の留守番ができない場合は、分離不安症の可能性が高いかもしれません。そういう場合は、愛犬に対する接し方を変え、正しいしつけトレーニングや薬物療法を用いて症状を改善していきます。

愛犬がもし、「分離不安症かも…」という場合は、専門家に相談してください。過保護にならないよう適度に犬に接すること、十分なしつけを心がけること、などが治療となります。

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ママさん、パパさん、過保護にはご注意ください

まずは短時間の留守番に慣れさせよう

さて、次はお留守番のしつけについてです。
まずは、短時間を犬だけに過ごさせることことから始めましょう。ここでは、飼い主がどこかへ行っても、最後には必ず戻ってくることを犬に理解させ、学ばせます。はじめの頃は、始短時間の留守番のトレーニングを何回も繰り返し行います。飼い主が本当に外出するのではなく、部屋に犬だけで過ごさせるのでも良いでしょう。このトレーニングを通して、飼い主さんが外出から必ず戻ってきてくれることを覚えれば、犬は長時間の留守番でも飼い主がいないことへの不安を抱かなくなります。

犬だけで過ごす習慣をつけさせよう

飼い主がいない時に、トレーニンググッズおもちゃで遊ぶ習慣をつけさせることも大切です。いわゆる暇つぶしのための遊び方を学習させ、飼い主がいなくても、犬が飽きたり寂しくならないようにします。
おやつをあげる場合、すぐに食べ終わってしまうような、柔らかいものはこのトレーニングでは不向きですから、できるだけかみごたえのある固めのものを選ぶと良いでしょう。また、犬の好みに合わせて、柔らかいおやつをあげたい場合は、遊んでいると少しずつおやつが出てくるトレーニンググッズやおもちゃを使うと、時間をかけておやつを食べさせられます。

犬が安心できる場所を用意する

留守番をしている間、犬にどこで過ごさせるかも大切なポイントです。これは、ペット用サークルの中自分のベッド、もしくは決められた部屋でもOK。基本的にはクレート(ペット用のかご)にいることを好きにさせ、飼い主さんがいなくてもクレートに居れば安心して落ち着いていられるようにしてください。クレートの中に安心して居られるようになれば、動物病院に診察を受けにいくときや、犬と旅行するときなどにスムーズに移動できます。クレートは、犬にとっての巣穴のような場所にすると良いでしょう。

犬に長時間の留守番をさせるための準備を整える

犬が短時間の留守番に慣れたら、だんだんと時間を長くします。犬は飼い主がいないことに慣れ、留守番への抵抗が少なくなっていくでしょう。

とはいえ、やはり長時間の留守番は退屈です。欲求不満になってむやみに吠えたり、物を壊したりすることがあるかもしれません。これらの予防は、留守番前に十分な散歩をしたり、運動をさせておくのがおすすめ。留守番中ぐっすり眠ってくれるでしょう。

留守番前には排せつを済ませること、必要なフードと飲み水の準備を忘れずに。

このようなトレーニングをすることで、分離不安症の犬短時間でも長時間でも犬が留守番できるようになります。

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