猫の薬のあげ方。フードに混ぜるときのコツとお役立ちアイテム

2023.08.25
猫 薬 あげ方

当サイトスタッフは愛猫の乳腺腫瘍や腎臓病から、さまざまな薬やサプリメント(吸着剤)を猫にあげていました。今回はその経験から、猫の薬のあげ方についてまとめてみました。

猫の薬のあげ方。フードに混ぜれば簡単?

初めて猫に薬を飲ませるとき、多くの飼い主さんは「フードに混ぜればいっしょに食べてくれるだろう」と軽く考えます。でも、その後すぐ「甘かった…」と思い知ることに。

なぜなら、ほとんどの猫は薬入りのフードを食べません。においを嗅ぐだけ、一口二口だけ食べて残します。猫はニオイや味にとても敏感。すぐ薬に気づいてしまいます。

関連記事:猫の投薬で困ったら…。投薬補助食品を使ってみた

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ムム…何かいつもと違う?

強制投与は猫にも飼い主にも負担

困った飼い主さんたちがネットを検索すると、獣医師や動物看護師による猫の投薬方法が出てきます。以下のように、①猫の口を開けさせ、➁素早く喉の奥に薬を入れ、➂口を閉じて飲み込ませる、という方法です。

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獣医師が猫の口を開けているようす

しかしほとんどの飼い主さんは「猫の口を開けること」ができません。私も猫を抱っこしてトライしましたが、開けられるのは一瞬。そのうえ「薬を喉の奥に入れて」「口を閉じて飲み込ませる」なんてとてもとても…。何度も繰り返すうち猫が震え出し、気づくと猫を掴む手に力が入っていました…。

以上の反省と同時に、このやり方は「場数をこなしてきた獣医師や看護師だからできるもの」で「飼い主には向いていない」と気づきました。嫌がる猫に薬の強制投与を続けるのはリスクが高すぎます。うまくいかない人は猫からの信頼を失う前にやめましょう。

薬を混ぜるときのコツとお役立ちアイテム

猫に嫌な思いをさせない薬のあげ方は…と考えると、やはり強制投与ではなく「フードやおやつに薬を混ぜて食べてもらう」がベストです。それにはニオイや味に敏感な猫が薬に気付かないように…。そこでこんな工夫をしてみました。

薬を小さく割る、砕く

まず、薬が飲みにくい大きさの場合は、ピルカッターやピルクラッシャーで小さく割ったり粉状に砕きます。

薬をコーティングする

メディボールなどの「投薬補助剤」「投薬おやつ」「ペット用チーズ」に錠剤や粉薬を包んでフードに混ぜます。投薬補助剤などでコーティングされた薬は水分の多いウエットフードにも溶け出さず、味やニオイが染み出てしまうのを防いでくれます。ドライフードの場合も、猫に気付かれにくくなります。

空のカプセルやオブラートでも、錠剤や粉薬をしっかりコーティングできます。

薬をおやつに隠してあげる

猫が好きなおやつに薬を隠してあげる方法です。以下のような半生タイプがGOOD。口コミで投薬用に購入している人が多数いました。

ちゅ~るのような液状のおやつを使う場合は、以下動画のようにやってみてください。ポイントはやはり「薬をコーティングすること」!

実は私、薬をコーティングせずちゅ~るであげていたところ、3回目くらいから猫が来てくれなくなりました。猫の薬感知能力を甘く見てはいけません。手間を惜しむと後々困ったことになります。猫が薬に気付き、残したり出してしまう場合は、投薬補助剤を変えてみてください。

それでもダメだった場合は、猫の口に直接入れる方法やシリンジでの強制投与になります。その場合も薬をコーティングするがポイント。猫が飲み込みやすくなり、確実に成功率が上がるはずです。

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