犬の散歩は何時にいける?「犬のおさんぽ予報」で夏の路面温度に注意しよう
猛暑がやってきました。犬にとってつらい季節、飼い主さんにとってお散歩のタイミングに困る季節です。そこで、犬の飼い主さんにぜひ使ってほしい「犬のおさんぽ予報」をご案内します!
夏の犬の散歩。路面温度は40~60℃に
気象庁によると、2020年の夏は全国的に平年より高めの気温が予想されています。
8月上旬のアスファルトの路面温度は朝9時や夕方18時頃で40℃以上。12~15時頃には60℃以上に上昇しています。※
※国土交通省が過去都内にて計測
この熱を帯びた路面に人間は靴を履いて垂直に立っていますが、犬はどうでしょう?
犬は4本の脚で立っているため胴体が路面と並行になります。お腹全体に路面の熱を受ける形です。その距離わずか10~30センチ(=犬の脚の長さ)。体温が上昇し、当然、脱水や熱中症の危険が高まります。
路面に直接触れている肉球の低温やけども心配。ちなみに、動物の皮膚が低温やけどを起こすのは43℃だとか。接触している時間によりますが。
1時間ごとの路面温度予報「犬のおさんぽ予報」
夏の犬の散歩は、気温と路面温度が低い朝か夜に行かざるを得ません。そんなとき、「今日はまだ路面温度が高いかも…」と感じたことありませんか?そこで、日本気象株式会社が開発した「犬のおさんぽ予報」をご紹介します!
このサービスは、同社のお天気総合サイト「お天気ナビゲータ」の新コンテンツ。まずは全国のアルファルト舗装の路面温度を算出。ひんやり・快適・注意・警戒・中止の5段階でお散歩指数を表示します。無料サービス(期間限定)なので誰でも利用できます。
予報は2日先まで。全国市区町村ごとの情報のほか、マップ上を選択して今いる場所などの情報が見れます。
路面温度の算出方法は?
では、アスファルトの路面温度はどのように算出するのでしょう?
ICTビジネス推進部 伊藤さんによると、ポイントはアスファルト舗装の路面の熱収支計算なのだとか。
「日中、路面は日射のエネルギーを受けて熱せられます。と同時に路面から熱が逃げていく分もあります。入って来た日射エネルギーから逃げていく熱量を差し引き、残った分だけが路面温度の上昇に使われます」と伊藤さん。
- 風が吹いて路面から空気へ熱が逃げていき、路面が冷まされる
- 雨が降って路面が濡れた場合、その水分が蒸発することで路面か
ら熱を奪う(打ち水の効果) - 路面から地中にじわじわ熱が伝わっていく
同社はこれらを気象庁の予報データ(日射の強さ、気温、風速、降水量など)と独自に地中温度を計算したものを利用して計算。気象に特化した同社ならではの信頼できる数値なのです!
夏の夕方、春秋の日中も路面温度に注意
以上からアスファルトの路面温度は、気温・日射・風・降雨・地中温度に影響されるのがわかりました。さらに、土の地面と比べ日中路面温度が上昇しやすく熱を貯め込みやすい。そして日没後も下がりにくいのです。
路面温度は夏の夕方や春秋の日中でも、強い日射・弱い風などの条件が揃うと高くなりがち。犬の飼い主さんは「犬のおさんぽ予報」を使って1年中犬のお散歩時間に注意してあげましょう!
「お天気ナビゲータ」について
130万人が利用するお天気総合サイト「お天気ナビゲータ」では、全国の天気予報や防災情報、健康・生活情報、観光・季節情報など、気象に関する幅広い情報を提供しています。
お天気ナビゲータURL:https://s.n-kishou.co.jp/w/?f=pr
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