マンション5階から猫が脱走【3】脱走した猫は半径50m内にいる⁉

猫 脱走 半径50m

当サイトスタッフが預かっていた保護猫を脱走させてしまったときのシリーズです。第3回目は、捜索の第一歩でどう動いたのか、何が役に立ったかなどをまとめてみました。

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周囲の動物病院・保護団体へ

5階から猫を脱走させてしまった私の場合、とにかくケガが心配でした。まず、自宅周辺3つの動物病院に赴きました。

猫がケガをしている可能性が高いことを話すと、どの病院の先生も看護士さんたちも親身になってくれ、チラシの掲示を快諾してくれました。ご近所にある猫の保護団体にも赴きました。こちらも代表の方が捜索のコツや捕獲機の貸出を申し出てくれました。みなさんのご対応がとても心強かったです。

猫 脱走 動物病院

脱走した猫は半径50mにいる⁉

脱走した猫は「半径50mにいる可能性が高い」と言われています。なぜなら、怖くてじっとしているから。保護の場数を踏んでいる保護主さんも保護団体さんも「ぜったい近くにいるから」と言っていました。

始めの捜索は、ほかの預かりさんを含めた3名でスタートしました。保護主さんがGoogleマップで作った周囲50mの捜索範囲内を分担し、それぞれ懐中電灯とケータイを持って捜索へ。猫の確保は考えず、猫の姿の確認のみ目標としました。

重点を置いたのは、自宅マンションに隣接する住宅との間とその敷地内。呼び鈴を押し、事情を説明してチラシを渡し、敷地に入らせてもらいました。留守のお宅にはチラシを投函。慎重に、猫がいそうな薄暗い所や狭い所を捜しましたが……見つからず。

猫 脱走 半径50m
猫が隠れていそうな敷地の間

ゼンリンの住宅地図がお役立ち!

いったん捜索を切り上げたあと、3人で捜索できた場所、できなかった場所を確認し合いました。そして翌日はどこを捜索すべきか…。これら捜索情報の共有・計画に役立ったのがゼンリン住宅地図出力サービスです。

Googleマップは、住宅の形や敷地の範囲が実際とは違うようでした。居住者や建物名も記載されていません。ゼンリン住宅地図にはこれらが正しく記載されています。「ここの〇〇さんとお話して庭を確認させてもらった」「△△△アパートのこの部分が怪しいけど確認できない」など、地図と見てきた情報を結び付け、他の人との情報共有がスムーズにできました。プリントした住宅地図を見ながら捜索・聞き込みの分担や計画も立てられます。地図上で猫の行動範囲の予測もできました。ゼンリン住宅地図は猫の捜索に必須といっても過言ではありません!

犬のお散歩に声をかけよう

2、3日捜しても猫の手がかりがないので、情報収集の範囲を半径50m以上に広げました。自宅マンションがある区画に隣接する区画の住宅にもチラシを投函し、その道すがら、犬とお散歩している人にも声をかけてチラシを渡しました。

猫 脱走 聞き込み

するとみなさん「心配ですね。朝晩の散歩で猫を見かけたら連絡します」「黒い猫なら〇〇で見たことある」などと、同じ飼い主として心を寄せてくれたり、外猫の情報を教えてくれました。そういえば、犬の散歩タイムは外猫が活動する時間。お散歩中のワンコが弱った猫を見つけた、という話もよく聞きます。犬の散歩チームからいい情報が得られそうと思った私は、しばらく聞き込みを続けました。

じつは後々、本当に犬の飼い主さんから有益な情報が入って…! 詳しくはまた改めてお伝えします。

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