歯みがきができない猫に「かんたんデンタルケア」をしよう

猫の歯みがきは、健康と寿命を大きく左右する大切なケアです。が、猫にとっては爪切りと同じように「意味不明の怖いこと」。激しく抵抗され、あきらめてしまった飼い主さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、歯みがきができない猫にできる、簡単なデンタルケアをご案内します。
ドライフードでデンタルケア
まずは、猫にドライフードをあげるだけのデンタルケアから。ただし、猫がしっかり歯で噛むことが条件となります。あなたの猫はドライフードを食べるとき、歯で「カリッカリッ」と噛んでいるでしょうか?
ドライフードには、猫が噛むことで物理的に歯に付着した歯垢・歯石を落とす機能があります。ただし、フードの粒が小さすぎたり固すぎると、猫は噛まずに飲み込んでしまいます。まずは猫がドライフードをしっかり噛んでいるかどうか確かめてみましょう。あまり噛んでいない場合は、粒の大きさや形状、固さが違うドライフードに変えてみてください。
▼特別療法食ではありますが、歯みがき効果とデンタルケアに特化したドライフードもあります。特殊な粒を噛むことで歯垢、着色、歯石の蓄積を減らすことが科学的に証明されています。
詳細⇒ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈猫用〉 t/d ティーディー ドライ(ヒルズ公式)
お水でデンタルケア
いわゆる「水ハミガキ」で猫のデンタルケアができます。犬や猫の水はみがきは、飲んでも問題ない成分が入っています。お水を入れ替えるときに決まった分量を入れるだけです。

▼当サイトスタッフは腎臓病の愛猫にリデンタウォータープラスを使っていました。既定の分量を入れても変わらず飲んでくれたので20歳で亡くなるまで愛用。歯石はできていましたが、なんとかそれ以上のトラブルは避けられました。
おやつでデンタルケア
猫のおやつにもデンタルケアができる商品があります。
▼まずは猫のおやつといえば…の「ちゅ~る」から。猫用 動物病院専用ちゅ~る CIAO デンタルちゅ~るは、緑茶成分カテキンが配合され猫の口腔環境を整えてくれます(一般の方も購入可能)。
「噛むこと」による物理的な歯みがき効果に重点を置いたおやつも多数販売されています。
▼先日、ドライフードをあまり噛まない保護猫に試してみたのが、「ピュリナデンタライフ キャット」。公式によると、「サクサク噛むことで歯石の蓄積をコントロールを助け、歯磨き効果があります」とのこと。実際、よく噛んで食べてくれました。チキンとサーモン味の2種。おすすめです!
サプリでデンタルケア
猫のデンタルケアに特化したサプリメントも多数販売されています。サプリメントを選ぶポイントは、「与えやすいかどうか」、「猫が食べやすい形状や味かどうか」。フードに混ぜたり振りかけて、猫が抵抗なく食べてくれるものがおすすめです。
▼口腔善玉菌(Streptococcus salivarius K12)が猫のお口の健康を保つというデンタルバイオ。当サイトスタッフは歯肉炎を起こしている保護猫のドライフードに混ぜて与えていましたが、赤みの軽減を実感しました。コスパの良さもおすすめ。
▼ニュージーランドオタゴ大学tagg教授の研究で発見された口腔善玉菌のK12、M18配合。ふりかけタイプのデンタルサプリです。水に溶かしても、ペースト状にして与えてもOKです。
おもちゃでデンタルケア
おもちゃを嚙み嚙みするのが好きな猫には、歯みがきオモチャでデンタルケアができます。猫が好きなタイプのおもちゃをデンタルケア仕様のものに変更するだけ。猫が噛む部分に、歯垢を絡め取りやすい網状・起毛の素材などが使われています。

かんたんデンタルケアのコツは?
最後に、猫のかんたんデンタルケアの大切なコツをお伝えします。かんたんデンタルケアは、①継続すること ②組み合わせること で効果を発揮します。
そのためには、愛猫に合う継続しやすいデンタルケア用品を見つけることが鍵に。あなたの愛猫のお口環境の良し悪しはあなたにかかっています。いろいろなケア商品を試し、効果的なデンタルケアを見つけてあげましょう!

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