犬を車に乗せるときの注意点。安全な乗せ方とにおい対策とは?
犬と出かけるには車が一番便利です。しかし、簡単に考えて、ただ犬を乗せてしまうと思わぬトラブルが待っています。そこで今回は、犬を車に乗せるときの注意点や臭い対策についてご紹介します。
犬を車に乗せるときのルールは?
犬を車に乗せるときは、ゲージやクレートの中に入れて後部のトランクやラゲッジスペースにベルトで固定するのが原則です。後部座席や助手席に犬をそのまま乗せている方を見かけますが、とても危険です。人間でも助手席はもちろん、後部座席のシートベルトが義務化されています。愛するワンコを守るためには、ケージやクレートに入れてしっかり固定しましょう。
水分制限は、ストレスと体臭のもと!
犬と車で出かけるには、トイレのしつけができていることが前提になります。移動中はこまめに休憩をとり、その都度、犬を外に連れ出てして排泄を促しましょう。車中は普段以上に水分不足になりがちなので、犬にお水をガマンさせるのは、健康上よくありません。また、水分不足やストレスからペットの体臭が増すともいわれています。臭いの面でも水分制限はNGです。
もしも車内で排泄してしまったら…
もしも車中で排泄をしてしまった場合は、まずは換気を徹底し、タンパク質を分解するタイプの洗剤を十分に含ませましょう。しばらく放置し(1~2日)、その後十分に乾燥させてください。座席で粗相をしてしまった場合は、十分に洗剤を含ませた後、ビニールなどで覆い、その上にタオルなどを敷いて座ってください。ただし、車の座席によっては、このような洗浄・消臭方法が不適な場合もありますので、実施前によく確認をしてください。
車中で感じるペットの体臭。その正体と対策
車中の小さな空間は、犬の臭いがいつも以上に感じられます。お出かけ前までにシャンプーをして、犬の体臭には注意しましょう。
「犬には汗腺がなく汗をかけない」というのは、半分正解でもう半分は不正解です。犬などのペットにもアポクリン腺といわれる汗腺が発達していて、さらさらとした水分を分泌するのではなく、タンパク質や脂質、糖分、アンモニアなどを分泌しています。これらは臭いの素であり、かつ細菌分解でより強力な臭いの原因にもなってしまう成分です。さらに、毛包の皮脂腺からは皮脂が分泌され、これも臭いの原因となります。
限られた小さな車内で普段は感じられない犬の臭いを感じる場合、上記の腺から分泌される物質が原因であることがほとんどです。これら犬の分泌物の臭い対策で最も大切なことは、日頃から清潔を保つことに他なりません。定期的にシャンプーすることや被毛の汚れをふき取る、ブラッシングをこまめに行うなど、毎日の生活の中でできることは多肢にわたります。それでも、お出かけ時に臭いが気になることがあれば、ペット用ドライシャンプーや天然成分の消臭剤を使用してもよいでしょう。
■ハーパー・ベンソン(株):ペット用消臭剤開発「大切なのは”においを消し続ける”という発想でした」(ペットホームウェブ)
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