猫の腎臓病で初めての皮下輸液。アゾディルを追加してみた
当サイトスタッフの腎臓病の猫、その後の経過です。
猫の腎臓病。初めて受けた皮下輸液とは?
2018年秋、当サイトスタッフの猫は腎臓病ステージ2に悪化しました。このときからラプロスの投与を開始し、血中のBUN(尿素窒素)を減らすネフガードやカリナール2を減塩フードや療法食に混ぜて投与。おかげさまで猫は元気を取り戻し、血液検査と尿検査を頻繁に行いながら、BUNとCRE(クレアチニン)の上昇に気を付けてきました。
2019年4月の血液検査では1月と同じくらいの値をキープ。ところが7月の血液検査では、再びBUNとCreが高くなっていました。
BUN | Cre | |
2019年4月 | 56.3 | 2.8 |
7月 | ↑71.2 | ↑4.56 |
基準参考値 | 17.6‐32.8 | 0.8‐1.8 |
血液検査当日は元気だったので、以上の結果は正直「?」。が、翌日から猫の食欲が落ちて嘔吐。検査2日後に動物病院で皮下輸液することに。
皮下輸液とは、猫の慢性腎臓病による脱水症状を改善して嘔吐や食欲不振を軽減する対症療法です。獣医師は「浸みて嫌がるかも…」とのことでしたが(ビタミンが入っているため)、何事もなく10分程度でスムーズに終わりました。
輸液後は猫の脇あたりがダボッと膨らみ、約半日かかって吸収されました。と同時に猫の食欲も約5時間後に回復。ホッと胸をなでおろしました。
ネフガード、カリナール2の投与の反省とラプロスの見直し
以上からBUNとCreが上がってしまった原因を考えてみました。
思い当たるのは、ネフガードやカリナール2の投与不足です。ネフガードは半分に割り投薬補助剤でお団子状にしたものをフードに混ぜていましたが、残すことが多々ありました。カリナール2は飲み水に溶かしていたので、水をすべて飲まなければ1日の摂取量に足りていません。
獣医師に以上を話すと、「今後は週1~2回くらいで輸液を受けてもらうことになるかもしれません。ネフガードとカリナール2をしっかりあげて、ラプロスは1日1回にしてみましょう」とのこと。
皮下輸液に通わなくていい状態をキープしたい…。まずは、ネフガードの粒は1/2から1/3に小さくして食べやすいように。そして残り少なくなっていたカリナール2は続けるかどうか…?
何か代わりになるサプリは…?と探していると、アゾディルを見つけました。
口コミで高評価の「アゾディル」投与を開始
アゾディルは以下siamさんのブログにて発見。カリナール2のように乳酸菌系のサプリメントで、しかも生きた乳酸菌らしく冷蔵保存が必要とのこと。これは効きそうです!
猫的下僕生活「アメリカNo.1腎臓サプリ アゾディル」
楽天でも期待できそうな口コミが多数。早速取り寄せました。
アゾディルを開けてみるとカプセルが人間用と同じ大きさでビックリ。「これじゃ猫は飲まないよ。中身だけ別の方法で…」と思いました。しかしカプセルは薬を腸まで届けるために必要なので、カプセルなしで投与すると効果減、なのだとか。むむむ…。さらに口コミを読んでいると、「水で濡らすとスルッと飲ませられる」とのこと。
うちの猫は薬の投与にトラウマがある(こちら参照)ので、ちゅ~る(腎臓配慮)を使うことにしました。抱っこしてちゅ~るを舐めている途中で濡れたカプセルを口の横から投入、すぐさまちゅ~るを舐めさせる…と、飲み込みました!これなら1日1回投与できそう。ネフガードと併用して1日1カプセル与えることに(2~5キロ未満:1日2カプセル)。
それから約1か月、ラプロス1錠、アゾディル1カプセル、ネフガード1錠、カリナール少々を1日2回のフードとちゅ~る(腎臓配慮)タイムに与えてきました。この間、猫の食欲が下がらなかったので皮下輸液にも行っていません。
アゾディル販売元はこちら↓
アゾディル ゼノアック(日本全薬工業)
食欲はあっても、数値は下がらず
初めての皮下輸液から1か月ちょっと、アゾディルの投与開始から約1か月。本日、猫の血液検査へ行ってきました。「アゾディルが効いている!」と感じていた私は、BUNとCreの下降を期待していましたが…。
BUN | Cre | |
2019年7月 | 71.2 | 4.56 |
9月 | ▲73.2 | ▼4.53 |
基準参考値 | 17.6‐32.8 | 0.8‐1.8 |
Creは少し下がりましたが、BUNはやや上昇していました。改善しているわけではなく、かろうじてキープできていたくらい。獣医師も「まだまだ尿素窒素の排出が足りない」とのこと。ネフガードを増量し、近々、皮下輸液に通うことになりそうです…。※リンはまだ5.5と基準参考値内でしたが上昇していました。
とはいえ猫の腎臓病は、薬やサプリメント、フードのあげ方次第でかなりの違いが出てきます。今後も試行錯誤して猫がつらくない範囲で1日でも長生きしてもらいたいと思っています。折を見てまた報告させていただきます。
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