犬の健康診断/猫の健康診断は年何回がいいの?
いつもは元気なペットのようすがおかしい。慌てて動物病院へ行くと重い病気だった…。こうならないためには、日ごろの健康診断が大切です。では、ペットの健康診断はどのくらいの頻度がよいのでしょうか?
ペットが動物病院に行く頻度
ペット総研は「動物病院を選ぶ基準アンケート」を公表しました。これは2011年11~12月に実施したもの。
「現在、どのぐらいの頻度で動物病院に通院していますか?」という設問では、「年1回程度」が約48.1%ともっとも多く半数近い割合でした。続いて「1か月1回程度」は約28.4%。2つを合わせると76.5%で、1年間に1~12回が全体の8割弱という結果に。想定内の結果と言えるでしょう。
しかし続く「数年に1回程度」が約21.1%もいることに驚き!年1回の健康診断どころか、予防接種すら受けていないペットが約2割も。これには「不適切な飼い方をしている」言わざるを得ません。
ペットは人間より年をとるスピードが速い!
犬や猫の1年は人間の約5年(大型犬は7年)と言われます。年3回動物病院を受診したとしても、ペットには1年以上の間隔に。大型犬の場合は2年以上の間隔になります。
■犬猫と人間の年齢換算表(獣医師広報板www.vets.ne.jp)
身体の不調を訴えられないペットには人間以上に定期的な健康診断予防必要です。年2~4回以上は動物病院を受診しましょう。
ペットの種類や犬種猫種、年齢で健康診断や予防の種類や頻度は異なります。しかし、ペットの体調変化に一番に気づきやすいのは飼い主さんです。何か気になることがあれば、早めに獣医師に客観的な判断を仰ぐようにしましょう。
犬の健康診断/猫の健康診断で医療費を抑える
ペット医療費の面でも、定期的な犬の健康診断/猫の健康診断をお勧めします。
犬1頭にかかる年間の平均医療費は約5万円、猫は約3万5千円と言われます。あくまで平均値で、予防医療や軽い病気だけで済んだ医療費に近いといえます。
ペットの病気はあっという間に重症化します。そして入院や手術が必要になったときの医療費はとても高額になります。
医療費を抑えるためにも、年2~4回の犬の健康診断/猫の健康診断をお勧めします。
「予防医療」で動物病院を利用しよう
ペットの病気は飼い主さんにも通院や看病の負担がかかります。その上、ペットにかわいそうな思いをさせてしまった心労も加わります。
こうなる前に、病気やケガの「予防医療」のために動物病院を上手く利用しましょう。かかりつけ獣医師と飼い主さんの連携が、ペットの健康をキープする秘訣です。
動物病院は「病気やケガをしたら行く所」ではなく「病気やケガを防ぐために行く所」。こう考えると、みなさんの年間受診回数は十分でしょうか?それとも少ないでしょうか?
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