Vol.1 そもそもペット保険とは?ペット保険の知識とペットの治療費

あなたの犬や猫が動物病院のお世話になった時、「治療費、こんなに高いの!?」と驚いたことはありませんか?その理由は、動物の医療は自由診療なので高額になるうえ、人間と違って保険診療ではないからです。
ペットの病気は気が付いたら大事になっていることが多々あります。手術・入院となると、まさに急な大出費!こんなとき頼りになるのがペット保険です。とはいえ、若いうちから加入する必要はあるのでしょうか?
そこで、ペットホームウェブでは、アイペット損害保険株式会社のマスコットキャラ「トッペイくん」をお招きし、ペット保険の必要性などについて教えていただくことに。みなさんもぺっ太といっしょにお勉強しましょう!


トッペイくん…アイペット損害保険株式会社のマスコットキャラ。ペット保険に詳しい元気なミックス犬。


ぺっ太…本サイトのマスコットキャラ。ぜいたくなお腹がチャームポイントのパグ。

ペット保険のルーツと日本の加入率

トッペイくん初めまして、ぺっ太だよ。ボクにもペット保険は必要かなぁ?ペット保険のこと何にも知らないんだけど教えてくれる?

もちろん!じゃペット保険の基本から始めようかっ

ペット保険のルーツはイギリスにあると言われ、イギリスから欧米へと広まりました。現在、ペット保険加入率のナンバーワンはスウェーデンで、約50%といわれています。一方、日本のペット保険の加入率はまだ約4%程度です。

欧米は住宅の広さに恵まれ、屋内でも靴を履く生活だったため、犬と家の中で暮らしてきました。ペットが身近にいたから、その環境整備と保険の普及が進んだといえます。

日本ではつい最近まで、屋外で犬を飼っていることが普通でした。家が狭く、屋内では靴を脱ぐ生活だったのが原因です。そのため日本はペットの環境面で遅れをとっていたのです。
しかし近年、日本でもペットと暮らす環境が整ってきました。これに伴い、急速にペット保険の普及も進んでいます。

ふーん。欧米の家は広いし土足だから、昔からワンコと一緒に暮らしていたんだね~

日本でも今は約88%の人が犬の屋内飼育をしているよ(屋内飼育のみの方と、屋内+屋外の両方で飼育している方を足した数値。2013年富士経済調べ)。

 ペット保険の種類は2つ。補償の対象は各社さまざま

ペット保険とは、ペットがケガや病気にかかった治療費に対して、一定の割合を乗じた保険金が支払われる保険です。
大きく分けると、2つのタイプがあります。

■定率補償
治療にかかった費用に対し、50%、70%などの定率を乗じた給付金が支払われます。ただし、支払い限度額が設けられています。
■実額補償
補償限度額の範囲内で実際かかった費用を全額補償します。そのぶん、掛け金が割高になってしまいます。

現在約10社がペット保険を取り扱っていますが、各保険商品により保険金支払いの対象が異なります。基本的に、ワクチン接種や去勢手術、シャンプーやトリミング、爪切りなどに保険金は支払われません(各保険商品により異なります)。

また、先天性異常や既往症などでも分かれます。ほとんどのペット保険会社が補償の対象外としていますが、条件付きで補償しているペット保険もあります。また、妊娠・出産、食中毒などに対する補償も各社で違っています。

ペット保険は、どんな病気やケースに補償されるか、きちんと確認してから選んでね!ちなみにアイペットでは先天性異常も補償しているよ!(保険期間中に初めて獣医師が発見した場合に限る)

 なるほど!

ペット保険:損害保険と少額短期保険の違い

現在、ペット保険は、損害保険会社4社と少額短期保険

業者8社が取り扱っています。
さて、損害保険会社と少額短期業者の違いとは、何でしょうか?
いくつかありますが、一番の違いは損害保険契約者保護機構によるセーフティネットの有無です。

 少額短期保険業者損害保険会社
ペット保険取扱い9社4社
参入要件登録制免許制
最低資本金1,000万円10億円
取扱商品少額、短期、掛け捨てに限定無制限(高額、長期、運用型も可)
セーフティネット
(損害保険契約者保護機構)
なしあり

セーフティネットとは、保険契約者を保護する制度で保険会社が経営破たんした際に、一定の契約者保護が図られる仕組み。少額短期保険業者の場合、セーフティネットは対象外となってしまいます。

やっぱり、セーフティネットがあるほうが安心かも~

ペットの治療費は年々高額に

「人間よりもかかる!」といわれるペットの治療費。あなたの犬や猫が「入院・手術」となった場合はどれぐらいの治療費がかかるかご存知でしょうか?
アイペット損害保険の加入者が届け出た、代表的な病気と治療費は以下となっています。

■手術における原因別保険金請求件数ランキングと平均保険金請求額

原因別保険金請求件数ランキング平均保険金請求額
1位 腫瘍114,289円
2位 骨折233,224円
3位 歯周病57,099円
4位 膝蓋骨脱臼211,500円
5位 異物誤飲123,733円
猫 
原因別保険金請求件数ランキング平均保険金請求額
 1位 骨折161,189円
 2位 異物誤飲 106,606円
 3位 腫瘍 170,623円
 4位 歯周病 27,253円
 5位 外傷 139,406円

※上記診察費はペット保険「うちの子」「うちの子プラス」の支払いデータから作成した保険金請求額の参考例となります。集計期間:2015年8月1日~2016年3月31日

近年、医療技術の発達やペットの高齢化に伴った癌などの増加により、治療費は年々高騰しています。なんと、治療費だけで100万円を超えるケースも…。

■過去アイペット損保に請求があった高額事例(2009-2013年)

診察費病例
1,440,337円肝臓・脾臓 Mass
1,205,050円異物誤飲による食道梗塞、水頭症
954,586円門脈シャント

室内飼育の増加で、室内でのケガも増えた?

ペット愛好家の増加に伴い、ペット可物件(賃貸・分譲)やペット共生マンションなど、ペットと暮らせる集合住宅が増えてきました。
これに伴い、室内での突発的な事故によるケガが非常に増えています。

特に、犬の室内でのケガが増加しています。室内飼育には健康にいい面がある一方、室内ならでは事故やケガ、病気にかかるリスクがあります。

例えば、ビニール袋など室内にある物を飲みこんでしまう異物誤飲や、滑りやすく固いフローリングが原因といわれる「パテラ(膝蓋骨脱臼)」の悪化などが挙げられます。
室内飼育ならではのケガや事故があることをふまえて、大切なペットと豊かな生活を築いていきたいですね。

Vol.2は、室内でのケガや病気とペット保険の関係について、もっと詳しくご紹介します。

ボクもよく、フローリングで滑っちゃうんだよね~

とくに子犬は、まだ骨がやわらかいので注意が必要だよっ。詳しくは次回に!

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