熱中症になりやすい犬種はあの大型犬や鼻ぺちゃ犬⁉ アニコムデータで見る「犬の熱中症」

ペット保険のアニコム損保が、「熱中症の犬種別発生件数」などを発表しました。また、毎年配信している「犬の熱中症週間予報」2021年版もスタートしたとのこと。早速ご案内します!
GWや梅雨の時期、屋内も熱中症リスクあり
暑い時期の犬のお散歩や留守番で気になるのが「熱中症」です。熱中症は、飼い主さんに具合の悪さを伝えられない犬にとって「命にかかわること」に他なりません。

ハァハァがいつもと違ったらすぐ動物病院へ
アニコム損保の集計によると、診療件数から犬の熱中症が最多なのは8月。しかし実はもっと早くからの注意が必要で、4月から5月にかけて診療件数は4倍増になります。その原因は、この時期の朝晩の寒暖差や身体がまだ暑さに慣れていないことなどが挙げられます。
日照時間が少ない梅雨時も診察件数は少なくありません。ご注意ください。
アニコム調べでは、犬の熱中症の発生場所は、自宅67%、屋外33%とじつは屋内の発生のほうが多いことも分かっています。しっかりと冷房をかけ、25℃くらいをキープしましょう。
熱中症になりやすい犬種は…?
では、熱中症になりやすいのはどのような犬種でしょうか?
アニコム「犬種別の熱中症の発生割合」を見てみると、 バーニーズ・マウンテン・ドッグとフレンチ・ブルドッグがとくに多いことが分かりました。続いて、ゴールデン・

スイス原産のバーニーズは暑さが苦手(まろくんfromペットフォト)
以上のグラフでは、パグ、 ペキニーズなどのいわゆる短頭種や、 ボーダー・コリー、 キャバリアなどの長毛種も見られ、注意が必要なことがわかります。これらの犬種はその特徴から身体に熱がこもりやすいのです。また、丈夫といわれる混血(ミックス)犬でも以上のように決して少なくないので油断は禁物です。
シニアはさらに注意
人間と同じく、犬も高齢になるほど熱中症のリスクが高まります。「熱中症の発生割合の年齢推移」を見ると、特にシニア期である7~8歳を超えると熱中症になる割合も上がっています。シニア犬と暮らしている場合は、より一層注意が必要です。

livingdeadgirlによるPixabayからの画像
犬の熱中症でかかる治療費は?
熱中症はどんな動物にとっても命にかかわるもの。犬がハァハァしてお水を飲みにも行かずボーッとしてたら、熱中症の初期症状です。すぐに体を冷やして動物病院に連れて行きましょう。電話を入れておけば、病院では熱中症の受入れ体勢をしておいてくれるでしょう。治療は脱水を補うための点滴や、ショック症状や脳炎を防ぐためのステロイド剤が投与されます。
アニコムの調べによると、こうした熱中症の年間平均診療費は20,060円。さらに症状が重い場合などで入院を伴うと、年間平均診療費は64,976円となります。
アニコム「犬の熱中症週間予報」をチェック
犬の熱中症予防に便利なツールが「犬の熱中症週間予報」です。これは、アニコム損保と株式会社ライフビジネスウェザーの鈴木勝博氏(気象予報士/獣医師)が開発した“犬のための”天気予報。毎日の散歩や外出時に参考にし、犬の熱中症を未然に防ぎます。
「犬の熱中症週間予報」は犬の体高や代謝などを考慮した独自の熱中症指標が元に、一週間分の気象情報から全国主要10都市の熱中症注意レベルを「厳重警戒」「警戒」「注意」「やや注意」の4段階で表示。配信方法は以下4つ。よく利用するSNSでチェックしてブックマークしておいてください(期間は2021年9月30日まで)。
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※以上のグラフはすべて2018年度にアニコム損保の「どうぶつ健保」に契約した犬590,384頭(全年齢)を対象とし、犬種は1,000頭以上登録があったもののみを抽出。
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