シロアリ探知犬のビーグルに会ってきた!羽アリのシーズン到来、木造住宅はご注意を

シロアリ探知犬

4月某日、モフマガスタッフは「アサンテに新たなシロアリ探知犬。2頭のビーグル犬が仲間入り」という情報をキャッチ。「シロアリ探知犬ってどんな犬?」「そもそも木造住宅の天敵といわれているシロアリって…?」興味津々のスタッフが株式会社アサンテに行ってきました!

木造住宅の天敵、シロアリとは?

2002年の社団法人日本しろあり対策協会(当時)「平成13年度 シロアリ被害実態調査報告書」によると、"3軒に1軒の住宅にシロアリが発生"という調査が出ています。木造住宅にお住まいの人や木造アパートの大家さんはシロアリ対策が気になるところ…。

モフマガスタッフがおジャマしたのはシロアリ防除で全国売上No.1の株式会社アサンテ。同社はこの日、シロアリの専門家による講演と、新人シロアリ探知犬2頭のお披露目を「プレスセミナー」として開催しました。
まずはシロアリ研究の専門家・大村和香子さん(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)のお話から。

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大村和香子さん(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)

大村さんの「シロアリ前線北上中⁉シロアリの生息域の拡大について」と題した講演では、シロアリという害虫の生態から被害、防除までを分かりやすく解説してくれました(以下に内容を抜粋)。

シロアリの羽アリ

シロアリ(被害)とは…?

✔日本の主なシロアリ被害はヤマトシロアリ/イエシロアリ/アメリカカンザイシロアリ(外来種)の3種による
✔羽アリの群飛時期は、ヤマト4~5月(東北地方6月)、イエ5~7月、アメリカカンザイ3~11月
✔ヤマトシロアリは北海道北部・東部などを除く日本全国に生息
✔イエシロアリは千葉県以西の海岸線温暖地域、南西諸島、小笠原諸島に生息
✔アメリカカンザイシロアリは1975年発生報告以降、28都府県で発生
✔ヤマト&イエシロアリ対策は、床下対策+建物周囲の対策
✔アメリカカンザイシロアリ対策は、発生源の早期発見と除去(予防策なし、駆除困難)
✔シロアリ防除は予防処理と駆除処理があり、木材処理と土壌処理を行う
✔住宅の防蟻処理は地域によって異なる(地盤の防蟻措置は北海道など11道県では不要)
✔断熱材の蟻害が増加している。技術指針の改訂が必要では?

モフマガスタッフの実家は埼玉県。以上から、ヤマトシロアリとアメリカカンザイシロアリに気を付けなければいけないことがわかりました。

5月6月は「シロアリ注意報」をチェック!

大村さんによると、GWあたり(5月上旬)からシロアリの羽アリが群飛(ぐんぴ)するそう。群飛とは、新たな巣(コロニー)を求めてシロアリが巣立っていくこと。木造住宅にとっておそろしいシーズンの到来です。
株式会社アサンテでは、2007年よりこのシロアリの群飛を知らせる「シロアリ注意報」を発表しています。お住まいの地域でいま羽アリが飛んでいるかどうか、以下画像をクリックして確認してみてください!

シロアリ 探知犬 調査
クリックで2020年シロアリ注意報・警報へ!

シロアリ探知犬とは…?

続いて、(株)アサンテで活躍しているシロアリ探知犬の紹介へ。技術部研究開発課の箕浦るんさんによると、同社には現在、シロアリ探知犬5頭とトコジラミ(南京虫)探知犬3頭の計8頭が在籍、探知犬チーム「くんくんズ」として活躍しているそうです!
くんくんズ
探知犬チーム「くんくんズ」はすべてビーグル。シロアリ探知犬はシロアリを発見するための訓練を受けた犬、トコジラミ探知犬はトコジラミを発見するための訓練を受けた犬です。
シロアリ探知犬の導入は、2006年第1号のノアからスタート。その後、2010年にキラとトコジラミ探知犬のサムソンを加え、2013年には日本生まれの探知犬ノコとノックの2頭、2016年にラリーと関西方面で活動するビートがデビューしました。
シロアリ探知犬のすごいところは、人の眼で見つけられないシロアリ被害を見つけられるところ。実績は以下のとおり。すごいですね!

  1. 人の目視では調査困難な物件や造りが複雑な物件の調査
  2. 神社仏閣、公共建物の調査(非破壊調査ができる!)
  3. 離島でのシロアリ調査
  4. メディア・イベントでのシロアリ探知犬、シロアリ対策の重要性の周知

シロアリ探知犬のニューフェイス、サラとアリスがお披露目!

最後に2019年3月にデビューしたサラとアリスがお披露目されました。サラとアリスは2016年生まれの姉妹。ともにシロアリ探知犬です。
ハンドラーさんが毎日行っている訓練を見せてくれました!

シロアリ探知犬
「タッパーにシロアリ、ドッグフード、おやつなどを入れます」とハンドラーの下山さん。
シロアリ探知犬
シロアリは生体を使用。シャーレの中で動いています!
シロアリ探知犬
シロアリやフードを入れたタッパーを6つのボウルに入れ、訓練用の道具を回転させます。
シロアリ探知犬
ハンドラーが「シーク(探して)」とコマンドを出すと、1つずつクンクンします。
シロアリ探知犬
シロアリのにおいを感知した犬は、オスワリして頭を上下に振り、ハンドラーに知らせます。
シロアリ探知犬
正解すると、ごほうびが!

多くの人を前にしても、落ち着いて訓練の様子を見せてくれたアリスとサラ。そういえば、デモ前の講演中も「いたの?」というくらい静かに待機していました。
ハンドラーさんによると、訓練はほぼ毎日、30~40分ずつ。いろいろな場所で静かに待機できる訓練も行っているのだとか。「ペットとは違った落ち着き」はそんな日々の訓練から身に付いたのですね。さすが!

シロアリ探知犬への調査依頼は?

シロアリ探知犬に調査を依頼したい場合は、以下の同社「無料床下診断お問い合わせフォーム」から。費用(1万円)と条件※があるのでご注意ください。また、探知犬の調査は発見が難航しそうな物件が優先されます。依頼すべてに同行できないそうなのでご注意ください。

※築5年以上の戸建て/同居者に犬アレルギーがいない/関東1都3県以外は別途出張費用。

無料床下診断お問い合わせ

「くんくんズ」グッズをプレゼント!(※終了しました)

株式会社アサンテさんより、くんくんズのキーホルダーとクリップをご提供いただきました!セットで先着2名様に。お問合せフォームよりご応募ください。※その他をセレクト、「自由にご記入ください」に「くんくんズ希望」と「プレゼントの送付先」のご記入をお願いします。
シロアリ探知犬 調査

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