老犬介護にいいのは高反発マットレス?低反発マットレス?ユニ・チャームが検証結果を発表

2017.01.24
老犬 高反発マットレス

ペットの高齢化とともに老犬の介護をする飼い主さんも珍しくなくなってきました。老犬介護には元気なときと違ったケア用品が必要になります。なかでも老犬が長い時間身体を横たえるマットレスは非常に重要です。
ペットフードやペットのケア用品でおなじみのユニ・チャーム株式会社から、介護状態の犬が高反発マットレスと低反発マットレスを使った場合の検証結果が発表されました。老犬介護用品選びの参考に、ぜひご一読ください。

高反発マットレスと低反発マットレスの体圧分散を比較

人間の看護分野では、高齢者の褥瘡(じゅくそう:床ずれのこと)発生は体圧分散マットレスの使用で低下できることが分かっています。また、体圧分散マットレスは状態に応じた選び方が重要でさまざまなタイプが発売されています。ペット用マットレスもさまざまありますが、老犬介護にはどのタイプを選んだらよいのでしょうか?
ユニ・チャーム株式会社は、ダクタリ動物病院 京都医療センターと共同で、2匹の介護状態の犬で「高反発マットレス」と「低反発マットレス」使用時の体圧を測定し、体圧分散効果について検証しました。

動ける犬でも寝たきりの犬でも、高反発マットレスのほうが体圧を分散

検証では、以下のように低反発マットレスよりも高反発マットレスのほうが体圧分散効果が認められました。また、Aの犬の腫瘍による腹部膨満部分でも、高反発マットレスのほうが体圧分散効果が認められました。さらに高反発マットレスと低反発マットレスの上にペットシーツを敷いた状態での計測でも敷かないときと体圧分散効果の違いは見られませんでした。
↓A:13歳オスのビーグル(11.7kg、肝臓腫瘍による腹部の腫脹あり、食欲あり、自力で体位変換や歩行可能、褥瘡なし)の計測結果


↓B:19歳オスのシーズー(体重5.1kg、膵炎による消化器症状あり。食欲なし、寝たきりのため体位変換は介助必要。褥瘡なし)の計測結果

以上から、まだ自力で動ける犬でも寝たきり状態の犬でも低反発マットレスより高反発マットレスのほうが体圧を分散して床ずれを防ぐ効果があることが分かりました。また、マットレスにペットシーツを敷いても効果が変わらないことが分かりました。
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「ユニ・チャームペットPro」の高反発マットレスは動物病院で販売

検証実験で使われた高反発マットレスは、「ユニ・チャーム ペットPro」シリーズの介護用マットレス。体圧分散性の高いフィット層と体が底つきしないようにしっかりと支えるサポート層の二層構造で体圧をしっかりと分散させ、体をやさしく包みます。通気性が良いのでムレを防いで洗濯も簡単。素材は、新幹線N700系の座席シートに採用実績がある東洋紡とペット専用に共同開発したブレスエアー・プレミアム(TM)。全国の動物病院で販売されています。

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