犬に必要な栄養は?ドッグフードの選び方、給餌のポイント
犬は雑食性の高い肉食動物。必要な栄養の割合は人とも猫とも違います。詳しく見てみましょう。
犬に必要な栄養と三大栄養素の割合
犬は分類上、雑食動物にカテゴライズされています。もともと肉食性だった犬は、長い時間を経て雑食性へと変化しました。肉食動物に近い雑食動物といえます。雑食動物というと人間と同じ?と思いますが、必要とする栄養素のバランスが人間と異なります。
人も犬も必要な栄養素は、たんぱく質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラルです。このうち、たんぱく質、炭水化物、脂肪を3大栄養素といいます。
環境省「飼い主のための ペットフード・ガイドライン」によると「犬・猫・人間の平均的な食事に含まれる栄養素」は以下。犬に必要なたんぱく質は人より割合が高く、犬が肉食寄りの雑食ということが分かります。
参考:犬と猫がフードから摂らなければならない「必須アミノ酸」とは?
ドッグフードの選び方と手作り食
犬の食べ物でもっとも一般的なものはドッグフード。ドッグフードと言っても様々な種類があります。ドライ、ウェット、セミモイストや缶詰タイプ、生肉タイプ…などがあり、犬の好みも様々です。
これらの中で、総合栄養食※と表示されたものが犬に必要な栄養がすべて含まれるドッグフードです。表示のないものは補助的な役割のフード。購入の際はパッケージをよくご確認ください。
※総合栄養食:ペットフードの種類(一般社団法人ペットフード協会)
総合栄養食のドッグフード▼
ところで最近は、手作りの食事を与える飼い主さんが増えつつあります。手作り食のメリットは、犬の状態に合わせてバラエティ豊かな食材を与えられること。飼い主が食材をチョイスできるため添加物の心配がないのも大きなメリットです。
しかし、手作り食にもデメリットはあります。身近な食材で補いにくい栄養素があったり、犬が食べてはいけない食材に注意する必要があるためです。手作り食は飼い主さんに知識が求められます。
給餌で気を付けること
ドッグフードを給餌する回数は1日2回が一般的です。幼犬期や療養中などの場合は変わります。給餌の際は、新鮮な水をたっぷり用意してあげましょう。
分量は必ず計量カップなどで正しく計ること。パッケージにある1日の分量を2回に分けて与えます。
給餌とは違いますが、人の食べ物を犬が欲しがっても極力与えないこと。人間の食べ物に含まれる塩分や香辛料などは犬の身体に悪影響を及ぼすことが多々。癖になるとしつけにも良くありません。
愛犬が肥満にならないためには?
犬も中年期頃になると肥満になりやすくなります。肥満になりやすいか否かは、犬種や生活している飼育環境によって変わってきます。
肥満から新陳代謝やホルモンバランスを崩れると、糖尿病や高血圧になる可能性も。飼い主さんは愛犬の寿命を縮めてしまわないよう食事や運動をしっかり管理しましょう。
もし犬が肥満になってしまったら、犬を適正体重にする努力が必要です。その際は獣医師の指示に従ってください。
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