自宅で猫に皮下点滴。猫をしっかり保定する専用「おくるみ」新発売【ねこずき】
猫の腎臓病に欠かせない皮下点滴。自宅で飼い主さんが行うときに便利なアイテムが発売されました!
猫の腎臓病では皮下点滴が有効
高齢猫の死因のトップは腎不全。7歳以上の猫は2匹に1匹が腎臓病のリスクを抱えていると言われています。猫の腎臓病は治すことができません。対処療法でできるだけ進行で遅らせます。もっとも有効な対処療法が脱水を補う皮下点滴※です。
※皮下輸液、皮下補液ともいいます。
当サイトスタッフも愛猫の腎臓病で皮下輸液のため動物病院に通いました。進行してからは自宅での皮下点滴も経験。これがなかなか大変で…。始める前は猫に針を刺すことが「ハードル高いな…」と。が、実際にやってみると、針を刺す前に「猫を動かないようにする」難しさに気づきます。そして、キャリーバックや洗濯ネットに入れたり、布で包んだりと試行錯誤しました。
自宅で猫に皮下点滴。保定が難しい!
株式会社クロス・クローバー・ジャパンが実施したアンケートによると、自宅で猫に皮下点滴するとき「難しかった点」第1位は保定。約半数の人が苦手と回答しました。やはりみなさんも同じ困難を抱えていましたね。
猫の皮下点滴の専用「おくるみ」を開発
(株)クロス・クローバー・ジャパンは猫の困りごとを解決するグッズを製造販売する「nekozuki(ねこずき)」を展開する企業。代表取締役の太野由佳子さんもまた、愛猫を腎臓病で亡くしたひとりです。
太野さんの場合、愛猫ぽんちゃん病院に連れて行ったときは重度の腎機能低下状態。即入院となり、入院中に猫が亡くなってしまいました。「もし自宅で介護できていたら、自宅で看取ってあげられたかも…」という後悔があったそうです。
100回以上の試作と開発秘話
以上から太野さんは「同じ思いの飼い主さんを減らしたい」と猫の皮下点滴専用の保定袋開発に着手。開発にはアンケートから分かった猫の保定に重点。太野さんの飼い猫でもある猫社員と100回以上試作したそうです。
これら失敗作から、偶然、「前足が出ていると落ち着く猫の習性」を発見した太野さん。このように前足が出せる「おくるみ」が6年かけて完成しました。ご覧のように↓前足を出し入れできるので、猫それぞれの落ち着く体勢が取れます。
nekozuki おくるみ商品概要
◎前足が地面についていると落ち着くネコの習性を活用
◎ネコがリラックスするから1人でも保定可能
◎着させやすい
販売価格(税込み)20,000円/3サイズ(S・M・L)展開
nekozukiのおくるみは、耐久性に優れ、丸洗いできる撥水生地製。縫製は、岩手県の縫製の街「久慈市」縫製職人が担当。ひとつひとつ手作りで仕上げています。袋に入れるのではなく、シャツのように「着せる」のが特徴。ファスナーとマジックテープで丁寧に猫を保定します。
商品ページ
nekozuki(ねこずき)ECサイト
ねこずきのおくるみ 皮下点滴補助具(保定服/保定袋)
予約販売中(9月上旬発送)
詳しくは上記nekozuki(ねこずき)ECサイトをご覧ください。
ちょっとお高い商品ですが、猫の皮下輸液で動物病院へ毎日のように通えない飼い主さん、自宅でやりたい飼い主さんは注目です。保定がうまくできなかった飼い主さんもこんなアイテムで工夫してみてください。また、丈夫な商品なので、いつも猫と暮らしていたり多頭飼いの人にも、ひとつあるといいかもしれませんね。
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