年間医療費がかかる犬種、かからない犬種トップ5。1位はフレンチ・ブルドッグ⁉
ペット保険会社のアニコム損保さんが「家庭どうぶつ白書2019」を発表。このなかから興味深い結果をピックアックします。
年間医療費ランキング発表
アニコム ホールディングス株式会社が2010年から毎年公開している世界最大規模のペット統計データ集「家庭どうぶつ白書」が今年も公開されました。これは、アニコム損害保険株式会社のペット保険の保険金請求データや独自のアンケート調査の結果をまとめたもの。日本のペットたちに関する大変興味深い内容となっています。
2017年4月1日~
※対象どうぶつ種と契約数…犬566,299頭、 猫105,776頭、 鳥2,320羽、 うさぎ8,282頭、 フェレット3,328頭、 モモンガ499頭、 リス188頭、 ハムスター1,598頭、 ネズミ431頭、 モルモット362頭、 ハリネズミ1,392頭
この10年で犬の寿命は+0.7歳で14歳に
ペットの犬の平均寿命はどのくらいでしょうか?犬の平均寿命は小型犬と大型犬で差がありますが、一般的な犬の平均寿命というは約10~13歳といわれていました。
アニコム損保独自の調査によると(保険請求データ、独自のアンケート)、2008年から2017年までの犬の平均寿命の推移は以下。この10年で犬は0.7歳(8.4ヵ月)延びて14歳になり、人間の年齢に換算すると、約4~5歳ぶん長生きになりました。
年間診療費がかかる犬種、かからない犬種は?
長生きになると気になるのは医療費です。犬種ごとの調査によると、年間診療費が高い犬種トップ5は以下となりました。
1位のフレンチ・ブルドッグの年間診療費は127,502円。犬全体での年間平均診療費が65,872円ですから、なんと約2倍ということに。フレ・ブルは暑さ寒さに弱く「お金がかかる犬種」。診療費の面でも同じことが証明されてしまいました。
ちなみにフレンチ・ブルドッグの疾患の請求割合はこちら↓
一方で診療費がかからない犬種トップ5はこちら↓ エネルギッシュな犬が名を連ねています。
犬に多い病気トップ10、1位は外耳炎
犬に多い病気のトップ10と年間平均診療費を見てみましょう。
1位 外耳炎、2位 弁膜症、3位 嘔吐/下痢/血便となりました。皮膚炎が4つもランクインし、犬の皮膚トラブルの多さが浮き彫りになっています。
家庭どうぶつ白書の内容
「家庭どうぶつ白書」には、犬猫はもちろん、ウサギやエキゾチックアニマルなどの興味深いデータも掲載されています。ペット関連のお仕事の人、興味のある人はぜひ。
■『家庭どうぶつ白書2019』の構成
第1部:家庭どうぶつと家族…………………飼育頭数、人気の品種や名前、MIX犬の組み合わせ
第2部:どうぶつ医療を取り巻く環境………地域別、動物種別の診療費
第3部:どうぶつの疾患統計…………………どうぶつ種別・品種別の疾患統計、診療費
第4部:エキゾチックアニマルの統計………エキゾチックアニマルの疾患統計、地域別の対応病院数
第5部:アニコムの取り組み……………………ペットの遺伝子・再生医療に関する研究、予防への取り組み
コラム:ペットの平均寿命と健康寿命の延伸を考える
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