猫の誤飲で開腹手術に!?ねずみのオモチャ、紐などに気を付けて

猫 誤飲

猫が誤飲して開腹手術になった…そんな最悪の事態は、思いのほかたくさんあるようです。どんなケースなのでしょうか?

猫が誤飲し、開腹手術で取り出したもの

先日、猫の誤飲への注意を呼びかけるツイートが話題になりました。それがこちらです。

あつんこさんのかかりつけ獣医師によると、猫が誤飲し「手術で取り出さなければならなかったものナンバー1」は、「ねずみのオモチャ」でした。猫のオモチャがまさかお腹にメスを入れる原因になるなんて…。

このツイートには、たくさんのリプライ(返信)に寄せられました。抜粋してご紹介します。

  • うちの猫も誤飲して手術しました
  • 似たようなオモチャを誤飲して手術した
  • うちの猫が好きなオモチャ!気を付けます
  • 周りだけ誤飲して便で出てきた
  • 口に入らない大きいものにした
  • オモチャで遊ばせるときは目を離さないようにしている
  • 遊び終わったら必ず片付ける

猫の誤飲で開腹手術になるのは、珍しいことではないことが分かりました。「遊び終わったら必ず片付ける」などの対応策も参考になりますね。みなさんも、ぜひリプライ(吹き出しマーク部分)を読んでみてください。

⇩犬の誤飲については以下の記事をご参考に。
参考:犬の誤飲誤食。動物病院ではどんな処置をするの?

紐や布製品のウールサッキングに注意

猫は紐も誤飲しがちです。猫と暮らすyohさんは以下をツイートしました。

繊維でできた紐は、ウールサッキングする猫が食べてしまうことがあります。ウールに似たフリースの紐は特にご注意ください。ツイートでは飼い主さんが紐を引き出していますが、動物病院で処置してもらったほうが安全です。下手に引き出すと内臓を傷つける怖れがあります。

※ウールサッキングとは?
猫がウールなどの布類や紐を食べてしまうこと。素材はウールだけでなく、綿、麻、段ボールなどの紙類、ウレタンなどのゴム類にも及びます。胃に溜まったり腸閉塞を起こす危険性があり危険。過度な毛繕いと同じで、ストレスや不安、欲求不満から現れる「常同障害」のひとつといわれています。早く離乳させてられてしまった子猫に多く見られます。そのほかにも、獲物から摂れていた繊維質がフードで摂りにくくなったため、遺伝によるもの(シャムなどアジア種で好発)、といった説があります。

ウールサッキングはママのおっぱいを吸えなかったストレス?

 

犬より診察費が高い猫の誤飲

犬猫の誤飲で動物病院にかかったケースがどのくらいあるのか調べてみました。

2017年アイペット損害保険株式会社の「ペットの傷病ランキング」によると、なんと犬の異物誤飲は5位、猫の異物誤飲は8位。犬猫ともにベスト10入りです。

犬のほうが上位ですが、平均診療費は猫のほうが高額です。猫の異物誤飲は大がかりな処置、手術になるケースが多いようです。

遺物誤飲は犬猫手術ランキング3位!

「手術ランキング:犬猫総合」を見てみるましょう。異物誤飲はなんと3位で平均治療費は13万円弱でした!

動物病院での処置や開腹手術でペットの心身に大きなダメージを与え、加えて飼い主さんの心とお財布にもダメージを与える犬猫の異物誤飲。決して軽く考えてはいけません。飼い主さんはもう一度、ペットの周囲と暮らしを見直してみましょう。

以下のような症状が猫に見られたら、異物誤飲を疑い、異物の残骸やなくなっているものがあるかどうかを確認しましょう。異物が嘔吐や便で出てこないと胃や腸を塞いで命に危険が及びます。誤飲の可能性があるときは、迷わず動物病院へ連れて行ってください。

  • 何度も吐く
  • 吐こうとしているのに吐けない
  • お腹を触ると痛がる
  • 下痢をする
  • 食欲がない
  • 動きが鈍い
  • 便が出ない

猫が誤飲しないように

猫が誤飲しないよう飼い主にできることは何でしょうか?

まず、猫のオモチャはなるべく飲み込みにくい大きさや形状のもので、安全な素材を使っているものを選びます。遊び終わったら必ず猫が手を出せない場所に片付けましょう。

猫のオモチャ類の誤飲を防ぐには「飼い主が見ているところで与える」「遊んだら必ず片付ける」が鉄則!また、家の中にある紐状のものや輪ゴム、髪ゴムなども片付けましょう。

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