猫に必要な栄養とキャットフードの与え方
猫の主要栄養素は動物性たんぱく質
猫は肉食動物です。人間は主要栄養素が炭水化物ですが、猫の主要栄養素はたんぱく質。そこで注意してもらいたいのが、タンパク質の中でも、植物性タンパク質ではなく、動物性たんぱく質であるということです。
参考:猫の食性は真性肉食動物。ヒトの約2.7倍のたんぱく質が必要です
また、体内で合成することができないタウリンは心臓の機能や視覚機能に欠かすことのできない成分です。とても重要なので食事からしっかり摂取できるよう配慮してあげましょう。
参考:犬と猫がフードから摂らなければならない「必須アミノ酸」とは?
キャットフードの選び方、手作り食
猫の主食としてキャットフードを与える場合は「総合栄養食」※と表記のあるものに。表記がないものは一般食や補助食などで、それぞれ用途が違います。猫の年齢によって必要な栄養素は異なります。フードを購入する際には猫の年齢に合ったものか確認してください。
また、毛玉や歯石に配慮したもの、毛艶がよくなるといったキャットフードもあります。気になる症状に合わせて猫に試してみるのもいいでしょう。
最近注目を浴びている手作り食は、合うキャットフードがなかなか見つからない、アレルギーのある猫などには良いかもしれません。しかし、猫に必要な栄養素や栄養バランスはとても難しいため、注意すべきことがたくさんあります。正しい知識を持った上でキャットフードと併用することから始めましょう。
適切な分量と、フードの切り替え方
キャットフードは必ずパッケージに記載されている給与量を参考に適切な分量を量って与えましょう。キッチンスケールや計量カップできちんと計量してください。目分量で与えると肥満などにつながります。
猫はフードのより好みが激しい動物。新しいフードに切り替える場合は、始めはこれまでのフード9:新しいフード1の割合。猫の様子を見ながら翌日は8:2、翌々日は7:3と徐々に増やしていきます。
そしてフードの切り替え時、よく観察してほしいのが翌日からの便の状態です。便の状態がよくなかったり猫の様子が気になるときは、動物病院で獣医師に相談してみましょう。
置き餌は1日の分量内に
猫の食性は1日に何度も少しずつ食べる、というもの。1回の食事が少ない猫には、置き餌(置いたままの状態でそのまま放置すること)がよい場合があります。
置き餌をする際は1日の分量内にすること。好きなだけ食べられると、猫が肥満になったり、フードのより好みにつながる可能性があります。
ところで、キャットフードはドライ、ソフトドライ、セミモイスト、ウェットなどがあります。水分量が多いものは夏場腐りやすいので気を付けましょう。
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