動物病院の血液検査では何が分かるの?一般血球検査・生化学検査で調べること

動物病院で行う血液検査は、現在の動物の状態をよく知ることができる臨床検査の一つです。採取した血液で現在の体の中の状態(病状など)を知ることができます。動物(人間も同様)には、健康な状態における血液成分の基準値があるので、各成分の増減により、疑わしい病気を推測・診断することができます。
血液のおもな成分と役割とは?
血液は、細胞成分と液体成分(血しょう)からなっています。細胞成分には体内に酸素を運ぶ赤血球、感染や異物から体を守るための白血球、止血をするための血小板があります。赤血球に含まれるヘモグロビンによって血液は赤色に見えます。液体成分には、お腹で吸収された栄養素や体内で作られた老廃物などが含まれています。細胞成分と液体成分はどちらも欠かすことのできない大切なもので、そのバランスが保たれていることが健康には不可欠です。
生化学検査で分かること、一般血球検査で分かること
血液検査は動物病院で定期的に実施することをお勧めします。けがや病気になってからすぐに行ったからと言ってこれまでの正常な数値が分からないのではなかなか正確な情報を得ることは難しいでしょう。病気の早期発見だけでなくその子自信の正常な基準値を知るためにも、健康なうちから健康診断の一環として定期的に実施させてあげることが重要です。犬や猫の1年は、人間の4年と言われています。できれば、最低でも半年に1回は検査を受けるようにしましょう。
動物病院での血液検査では、一般血球検査及び生化学検査を実施します。一般血球検査では赤血球や白血球の数や値などを調べて貧血状態や感染症について知ることができます。生化学検査では、血液成分中の物質量を測定し、肝臓や腎臓をはじめとする主要な臓器の状態や血糖値・コレステロールなどの値を検査します。
血液検査では、それぞれの要素だけではなく複数の検査の組合せで診断します。また、検査する臓器によって検査項目などが異なります。
<生化学検査項目>
・BUN(尿素窒素) 腎機能測定
・Cre(クレチリン) 腎機能測定
・AST(GOT) 肝機能測定
・ALT(GPT) 肝機能測定
・ALP 肝機能測定など
・総コレステロール 脂質代謝測定
・トリグリセリド 中性脂肪 脂質代謝測定
など
<一般血球検査>
・赤血球数(RBC) 貧血測定
・血色素量 貧血測定
・白血球数 感染の有無など
・血小板数 止血機能測定
など
犬猫の1年は人の4年。半年に一度は血液検査を!
血液検査は動物病院で定期的に実施することをお勧めします。けがや病気になってからすぐに行ったからと言ってこれまでの正常な数値が分からないのではなかなか正確な情報を得ることは難しいでしょう。病気の早期発見だけでなくその子自信の正常な基準値を知るためにも、健康なうちから健康診断の一環として定期的に実施させてあげることが重要です。犬や猫の1年は、人間の4年と言われています。できれば、最低でも半年に1回は検査を受けるようにしましょう。
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