猫に猫草は必要なの?猫が猫草を食べる理由と、猫草のメリット&デメリット

2015.10.26
猫草 必要

最近はペットショップだけでなく、お花屋さんでも売っている猫草。私の猫は猫草が大好きなので、よくお土産に買って帰ります。猫草を買って帰った日は、見つけるや否や「グルニャン(訳:猫草じゃん)!」と喜びの雄たけびをあげ、すぐさまムシャムシャと食いつきます。いつもは真っ先にご飯なのに…。
これほど猫が好きな猫草ですが、猫にとってどんなものなのでしょうか?必要なものなのでしょうか?また、「猫草はあげないほうがいい」という獣医師さんもいるようです。今回は猫が猫草を食べる理由や、メリット、デメリットをまとめてみました。

猫が猫草を食べる理由1:胃を刺激して毛玉を吐くため

市販されている「猫草」は、燕麦(えんばく)や小麦などのイネ科の植物です。これらの特徴は葉先が鋭く尖っていること。これが猫の胃壁を刺激して嘔吐を促し、毛づくろいで飲み込んだ毛を吐き出させるため、というのが猫が猫草を食べる一般的な理由です。
確かにうちの猫も猫草を食べてよく吐いています。以下のような「まさに毛玉!」というもの以外にも、食べた草と水分だったり、毛と水分が混じったものだったり、ある程度消化したフードと毛が混ざっているものだったりします。飲み込んだ毛を吐くため、というのは確かなようですね。
あくまでもうちの猫の場合ですが、大きな毛玉が出るときは、猫草を食べたことは関係なく、食事の間が開いたとき、空腹時が出やすい気がします。

うちの猫が吐いた毛玉。フェルト状になっています。

あくまでもうちの猫の場合ですが、以上のような大きな毛玉は、猫草は関係なく食事の間が開いた空腹時に吐いている気がします。

猫が猫草を食べる理由2:便秘予防

猫は肉食動物なので便秘になりがちだといわれています。猫草は植物繊維が豊富なので、便秘にならないために食べているという理由です。また、飲み込んだ毛を猫草といっしょに出しやすくするためともいわれています。

肉食の猫は、人間と違って植物を消化する能力に劣ります。実際にうちの猫の便のなかにも、猫草が未消化のまま混じっていることがあるので、この理由にも納得です。

猫が猫草を食べる理由3:葉酸などの栄養素を補うため

燕麦や小麦などの植物には、葉酸などのビタミン類が含まれています。肉食の猫にとってはこれらの栄養素が不足がちになるので、補うために猫草を食べているという理由がいわれています。しかし、近年のキャットフードは栄養バランスに優れているため、葉酸不足になっている猫はあまりいないそうです。

猫が猫草を食べる理由4:猫にとって嗜好品だから

猫にとって猫草が「おいしい」「食感が好き」「ニオイが好き」などの魅力ある嗜好品なのでは?という理由です。人間にとってのコーヒーやスイーツ、お酒のような位置づけでしょうか。私たちにはこれらの嗜好品が日常の楽しみでありストレスの発散になっているように、猫にとっても楽しみでありストレス発散になっているのかもしれません。
うちの場合はとにかく猫草が好きなので、この理由には激しく同意します!猫によっては興味を示さないコもいるとのこと。猫草にもマタタビのような嗜好性があるのかもしれませんね。酔っぱらったりはしませんが。

うちの猫が吐いた毛玉。フェルト状になっています。

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猫に猫草を与えるメリットとデメリット

猫草 必要 毛玉ゲロ

以上の理由から、猫草のメリットは、胃腸の中にある毛を吐きだしたり、便利解消、栄養補給、猫の楽しみというメリットがあります。さらに、うちの場合はドライフードをまったく食べてくれないので、歯垢の除去にいいかも…と考えています。
デメリットとしては、やはり嘔吐です。猫草は与えないほうがいいという説では、猫の胃が荒れるし嘔吐は胃・食道に負担がかかるといわれています。確かにうちでも、吐いた水ゲロ(水分だけのゲロ)が赤かったりすると、胃の状態が心配になることがあり、こういう時は猫草を届かないところにどけています。それに、やっぱりゲロ掃除は面倒ですよね。毛の排出という面では、こまめにブラッシングをするとか毛玉ケアフードなどでカバーできていれば問題ないそうです。毛玉フードを好んで食べてくれる猫なら猫草は与えなくてもよさそうですね。
そしてやはり、猫があれだけ喜んで猫草を食べるのには嗜好品として魅力があることは確実です。楽しみはできるだけ与えてあげたいのが親心。でも、コーヒーやスイーツ、お酒などの嗜好品は、摂り過ぎると弊害を起こします。猫草もほどほどがよさそうですね。


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