犬のケアでスキンシップ!~歯みがき・ブラッシング・爪切り・耳そうじのコツ~
犬のケアが必要な理由は?
犬の体のケアは飼い主の大切な役割です。毎日お風呂に入れる必要はありませんが、定期的にシャンプーし、常に体を清潔に保ってください。
爪切りや耳そうじなども必ず行いましょう。日頃のケアは、さまざまな感染症の予防になり、犬とのスキンシップになります。ケアをすることで犬の体の隅々まで観察できるため、ちょっとした異変に気付きやすくなり、病気予防や早期発見にもつながります。自分でやれる自信のない場合は、動物病院やペットサロンに相談してみましょう。
正しいケアで犬とスキンシップ
早速、犬のケア方法のポイントをご案内します。
歯みがき
犬は人間に比べて、虫歯になりにくい口内環境や歯の形状をしています。ところが歯周病になりやすく、その症状は口臭として表れます。
歯周病の予防策として大切な歯みがきは、毎食後30分以内に行うのベターです。しかし、犬用歯ブラシで無理やり歯みがきしようするのはNG。歯みがき自体が嫌いになってしまいます。まずは、指にガーゼを巻き、口の中に指を入れても嫌がらないように慣れさせましょう。ガーゼに慣れてきたら、歯ブラシで犬の歯の表と裏、歯茎をすべて磨いてください。
犬が慣れるまでは、歯をみがくのは数日置きでも構いません。最近は犬用のデンタルグッズが充実してきました。より手軽で、あなたの犬に合う歯みがきグッズを探してみましょう。
肛門腺絞り
犬の肛門の両脇には肛門腺という袋が1つずつあります。これは、かつて犬がまだペットとしての地位を築く前、自分の縄張りを示すためにフンに臭いをつけるためのものでした。犬がペットとなった現在は、「必要ない」といわれています。
しかし、肛門腺はいまでも残っています。そのため、袋にたまった液体を定期的に排出させる必要があります。これが肛門腺絞りです。
肛門腺から分泌物が出ない状態で放っておくと破れてしまい、手術が必要になることがあります。かといって、飼い主さんが強く絞ると袋が破けてしまうことも。まずは動物病院やペットサロンにお願いすると同時に、絞り方を覚えてもらってください。
感染や炎症などを起こしやすい場所でもあるので、症状が現れた場合はすぐに動物病院へ行きましょう。
爪切り
室内で飼われることが多い最近の犬には、爪切りが必須となりました。犬の爪には血管や神経が走っています。爪が伸びると中の血管や神経も伸びてしまうため、爪切りの最中に血が出てしまうこともあります。こまめな爪切りで飼い主と犬、双方の負担を減らしましょう
爪切りで大切なことは保定(犬が動かないようにしっかりと押さえること)です。しかし、あまり力を入れて押さえつけると、犬の関節を痛めてしまう場合があるので注意しましょう。初めてでよくわからない場合、不安な時には動物病院などに処置をお願いしましょう。
耳そうじ
犬種によって耳の形は違います。垂れ耳の犬種は、立ち耳の犬種より耳の中が蒸れやすく、汚れがたまりやすいため、耳の病気にかかりやすい傾向があります。さらに長毛種の場合は、耳の中の毛を抜いてあげることが必要です
耳の中の病気は完治しても再発を繰り返すことが多いため、予防のためにも定期的な掃除でしっかり予防してあげましょう。犬の耳はとても敏感です。誤った処置で外耳炎などにならないよう、物病院やペットサロンなどにお願いし、掃除の仕方をしっかり覚えましょう。
トリミング
トリミングとはさまざまな技術で犬の被毛を整えること。長毛種には多くのオシャレなカットスタイルがあります。犬の毛はそのまま放っておくと毛が絡み合いダマになってしまいます。できてしまった毛の塊は、不衛生で皮膚病の原因にもなりかねません。特に長毛種の場合は、定期的にカットするなどケアが欠かせません。トリミングサービスを行っているペットサロンや動物病院に相談してみましょう。
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