犬の嘔吐の原因は?嘔吐には病気のサインと自然な嘔吐があります

2013.09.25
犬 嘔吐

犬はよく嘔吐をする動物です

「散歩をしていたら、犬が急に嘔吐した」、「家の中でくつろいでいたら、犬が突然ものを吐き出した」、という状況を経験された飼い主さんは多いと思います。
実は、犬は他の動物に比べて、よく嘔吐をする動物です。さっきまで元気だった飼い犬にいきなり嘔吐されると、「何かの病気かな?」と不安になるかもしれません。しかし、大抵の場合、犬の嘔吐は犬の自然な生理現象なので、特に心配の必要がないことが多いのです。

もちろん、時には、病気などの体の不調の現れとして、犬が嘔吐することもあるため、飼い主の方は日頃から注意を払っておいた方が良いでしょう。犬の嘔吐にはさまざまな要因が考えられますが、犬の様子をよく観察して、その症状に異変を感じたら、すぐに獣医師に診察してもらうことをお勧めします。
ここからは、犬の嘔吐の種類や原因について説明していきます。犬の嘔吐は、大きく分けると、「犬の生理現象として自然なもの」と、「病気など、体の不調のサインとして医療機関での治療が必要なもの」の2種類があります。それぞれの違いをよく確認して、どの様な場合に特に注意が必要なのかを、しっかりと理解しておきましょう。

生理現象としての自然な嘔吐

下記の場合の嘔吐は、犬の健康を維持するための自然なものであったり、家庭で対策ができるものです。

  • 草を食べた
  • エサの食べ過ぎ、早食い
  • 恐怖や興奮、動揺などの感情のたかぶり
  • 乗り物酔い
  • 食物アレルギー

この中でも特に多いのが、散歩の際などに、消化しにくいなどを食べ、これが胃を刺激して嘔吐をする場合です。これは、「犬が自分の体を舐めるなどして、胃に毛玉が溜まってしまった」、または「植物性繊維や油などの、消化によくないものを食べて、胃がもたれる・むかむかする」、といった場合に、敢えて消化しにくい草を食べる事で嘔吐を促し、胃の調子を整えているのです。嘔吐物に毛玉が多く混じっている場合などは、この種類の嘔吐とみて良いでしょう。

また、犬は食い溜めをする動物で、与えられたエサをできる限り多く食べようとしてしまいます。エサを与えた際に、焦って早食いしてしまうこともあります。突然大量の食べ物が胃に入ってきたために、胃が驚いて吐き出してしまう、というのがこのパターンです。この場合は、食事の回数をわけ、少しずつ食事を与えるようにしてあげることで、解消することができます。

さらには、乗り物酔いによって嘔吐する場合もあります。乗り物酔いは、中耳内(耳の鼓膜の奥の部分)への刺激によって起こります。動物病院に相談すれば、獣医師が乗り物酔いの処方薬を提供してくれるでしょう。その他にも、旅行時や乗り物での移動日には、イヌには食事を与えず空腹にしておくという方法もあります。特に、若いイヌや幼犬は、乗り物に酔い易い傾向が多いようです。定期的に乗り物に乗せていれば、大抵の成犬は馴れてしまい、やがて嘔吐もしなくなります。

病気のサインとして注意が必要な嘔吐

次は、疾病等の恐れがあり、飼い主の注意が必要になる嘔吐の症状です。

  • 嘔吐が止まらず、何度も繰り返す
  • 嘔吐物に血が混じっている
  • 下痢や発熱を伴っている

この様な症状が見られる場合は、以下の様な原因が考えられます。

  • 異物の誤飲
  • 寄生虫
  • フィラリア症
  • 腎臓や肝臓など、消化器の不全
  • 急性の胃腸炎
  • 薬物や有害な食物による中毒
  • ウイルス感染症
  • 糖尿病
  • 食物アレルギー
  • その他の感染症

この中で特に多いのが誤飲による吐き戻し行動です。食道に異物が入ってしまい嘔吐するわけですが、一度吐いただけでは終わらず、嘔吐が何日も続く場合があります。これは、骨のかけらや紐、オモチャ、木の破片、針金などが、食道に刺さったり詰まるなどして、食道の一部を閉塞させてしまっているのが原因で、早急に獣医師の治療が必要です。

誤飲以外にも、寄生虫、消化器不全、薬物中毒、糖尿病などの様々な病気によっても嘔吐を誘発することがあります。また、発熱や痙攣といった嘔吐以外の不調のサインも見逃さないように注意しましょう。少しでも不安な場合は、早めに獣医師の診療を受けてください。
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嘔吐の仕方を確認しよう

嘔吐の仕方は、その嘔吐の原因によって様々です。犬の健康状態を知る為には、吐き方を観察をすることが大切です。
犬の嘔吐について、特に確認しておきたいポイントは、以下の通りです。

  • 続けて吐くのか、間をおいて吐くのか
  • 食事をしてからどの位で吐くのか
  • 噴出するように吐くのか
  • 嘔吐物に血液は混じっていないか
  • 嘔吐物に異物や寄生虫がいないか

もし、嘔吐の様子に犬の不調を感じたら、獣医師の診察を受け、吐いた際の状況や状態を獣医師にしっかりと伝えましょう。嘔吐した際の嘔吐物を採取して、獣医師に見せるのも良い方法です。
その他、嘔吐している時以外の犬の状態も、しっかりと観察しておくようにしてください。嘔吐の継続は体力を奪い、急速に脱水症状を引き起こします。特に、幼犬は脱水に弱いので早急な対応が必要です。最悪の場合、食事を与えるのではなく、給餌を中止して胃を安ませることを優先させなければなりません。この場合、胃が落ち着いてきて嘔吐が止まったら、初めて飲み水を与えます。具体的な与え方については、かかりつけの獣医師の指示に従うようにしてください。

当たり前のことですが、犬は病気になっても、その不調を言葉で伝える事はできません。飼い主が気付いてあげるしかないのです。ですから、この様に、日常のちょっとした様子を観察しておく事が、犬の健康を維持する上ではとても大切です。大事な家族である犬の健康のためにも、この記事で触れた内容をよく覚えておいて下さいね。
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