猫の泌尿器疾患(おしっこの病気)を予防する6つの具体策
猫の宿命といわれる膀胱炎や尿石症、腎臓病などのおしっこの病気。予防につながる具体策をまとめてみました。
猫の泌尿器疾患の要因は?
前回↓は、なぜ猫のおしっこの病気が12月に増えるのか、そして、おしっこチェックについてお届けしました。
参考記事などから分かるように、猫の泌尿器疾患は以下が互いに大きく関係して発症します。
- 水分の摂取不足
- ストレス
- 寒さ、冷え
- 塩分・ミネラルなどの過多
- フードの質
- 細菌感染
例えば冬の寒さと冷えは猫にとってストレスになりますが、さらに、猫の運動量を減らして水分摂取量を減らします。この悪循環が猫の泌尿器疾患が冬に増える原因です。また、細菌感染で膀胱炎が発症した場合。水分をこまめに多く摂取していれば、細菌はすぐ排出され、長引いたりひどくなりません。
以上のような猫の泌尿器疾患の発症につながる要因を避けること。それが予防につながります。早速、具体的にできることを見てみましょう。
1.トイレを整える
猫の泌尿器疾患の予防にはトイレの整備が不可欠です。おしっこのガマンは膀胱炎などを誘発します。猫がおしっこをしたいと思ったとき、いつでもできるトイレを用意してあげましょう。猫が落ち着いておしっこできる場所への設置が基本ですが、猫がいつもいる場所から遠すぎてもNG。もちろん、いつもきれいにして毎日おしっこを確認しましょう。
【猫トイレの注意点】
- 猫トイレの数=頭数+1
- 理想の大きさは体長の1.5倍
- 静かで落ち着ける場所に設置
- トイレまで遠すぎない、遮るものがない
- 好みの猫砂を使用する
- 芳香剤、香る猫砂&ペットシーツは使わない
- 寒くないように
- いつもきれいに
2.猫好みの水、給水ポイントを用意
猫が水を飲みたくなったら、いつもで飲める給水ポイントと猫好みの水を用意してあげます。
給水ポイントはフード隣の1か所だけでなく、猫の動線に数か所設置します。流水が好きな猫にはウォーターファウンテン、冷たい水が苦手な猫にはほんのりあたたかい水、水道水のニオイが苦手な猫には浄水した水など、猫好みの水をご用意してあげましょう。以下の記事もご参考に。
3.運動させる(遊ぶ、上下運動)
猫に適度な運動をさせましょう。運動により身体があたたまると、水を飲みたくなります。ストレス軽減にも運動はとても効果的です。
猫の運動とは、飼い主さんや同居猫と遊ぶこと、キャットタワーや家具の段差を上下運動すること。飼い主さんは猫と遊ぶ時間・回数を見直しましょう。遊びがマンネリ化していたら、新しいおもちゃを試したり、新たな遊びを考えてみてください。
上下運動が足りていない場合は設備を見直します。ちょっとの高さや幅の違いが猫にとっては「登りたい」「登りたくない」に分かれます。また、登った先を「ゆったりできる」「外が眺められる」場所にすると、猫が好んで登るようになります。
4.冷やさない(室温、ベッド、猫の服)
猫が苦手な寒さや冷えに気を付けましょう。猫に最適な室温は21~28℃。冬仕様のベッドや敷物や猫用ホットカーぺットを用意し、猫があたたかく過ごせるように。老猫や病気を患っている猫にはあたたかい猫の服を着せる、なども効果的。
5.予防フードを与える
猫の泌尿器疾患を予防する各種フードが発売されています。与え始める前に、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
6.サプリメントを与える
人間も同じですが、サプリメントは病気予防に効果的です。こちらも各種出ていますが、かかりつけの獣医師に相談してから与えましょう。
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